高齢者が安心して暮らせる社会をめざして。

近年高齢化が進む日本では、熟年離婚率も上がっており、高齢者の一人暮らしが増加しています。また、核家族化の影響もあり、親子が同居する世帯が減少し、高齢者の一人暮らしを見守りをするサービスが増えてきました。そこで、ここでは一人暮らしの高齢者の生活を見守る介護サービスにスポットを当ててみたいと思います。

見守りサービスと一口に言っても、実は様々な種類のものがあります。主なものとしては、ホームヘルパーが自宅を訪問し、健康状態を確認しながら、身体介助や生活支援を行うコミュニケーション型のサービスが挙げられます。また、最近では、電話やメールを使用して見守りをするサービスも増えてきました。さらに、センサーで安否を確認したり、一定時間反応がない場合には家族に連絡が来るようになっているシステムなど、IT技術を利用して高齢者の生活をチェックするサービスもあります。スマートフォンを利用すれば、高齢者宅の室温管理や生活リズムも容易に確認できるので、コミュニケーション型同様に、ITによる介護サービスも今後益々普及してくるでしょう。

それから、高齢者の一人暮らしの増加に伴い、近年では高齢者専用のマンションやアパートの需要も高まってきています。高齢者向けの住居は、人との繋がりを目的としたコミュニティもしっかりしているので、引きこもりのリスクも解消できます。それに、自治体が安否確認や宅食サービスを提供しているところもあり、一人暮らしの高齢者をサポートする介護サービスは多様化しています。そのため、介護業界で働く人の需要も右肩上がりであり、今後も転職市場において、介護業界は狙い目だと言えそうです。