高齢者が安心して暮らせる社会をめざして。

親の一人暮らしを見守るための心構え

少子高齢化の時代において、一人暮らしをしている高齢者は増加しています。しかし、年令を重ねると高齢者は身体に不安な点が出やすくなり、安心して暮らすことが難しいと感じることもあるようです。また、それは高齢者の親を持つ子どもも同様です。そこで、子どもが親と同居していない場合、どのようにサポートをすればいいのかを考えてみましょう。

まず子どもが心がけたいのは、こまめなコミュニケーションです。離れて住んでいると毎日のように顔を見て会話することはできませんが、電話やメールなら可能なはずです。ですから、少なくとも一週間に一度くらいは電話をして、様子に変化がないかを確認するようにしましょう。メールの場合は、スマホの操作に慣れていない高齢者も少なくないので、できれば一人暮らしが始まる前から馴染んでおくことが理想的です。

それから、離れたところから親の様子を観察するのには限界があるため、近隣の人とのつながりを強化しておくことも大切なポイントです。隣近所の人や親の友人などに挨拶をして、一人暮らしをしていることを伝えておきましょう。また、万が一の事態に備えて、緊急連絡先を伝えておくのも重要です。

また、体調の悪化などにより一人暮らしが難しくなってきたときは、福祉制度の利用も積極的に検討しなければなりません。ホームヘルパーの派遣などを依頼できれば、現状の生活スタイルをあまり変えずに高齢者も自宅での生活ができます。体調を悪くしてから対応を考えるのはなく、一人暮らしを始めた時点で将来考えられる対応策を取るようにしてください。